系外惑星命名キャンペーン

IAU(国際天文学連合)の系外惑星の命名キャンペーンが始まりました。これは系外惑星の名前を公募しましょうというキャンペーンで、多くの人たちが夜空の星に興味を持ってもらえることを目的にIAUが実施するものです。系外惑星の命名キャンペーンは今回で2回目となります。

まず、系外惑星とは何でしょう。地球が太陽の周りをまわる惑星であるというのは事実として受け入れられているのではないでしょうか。現在太陽の周りを8つの惑星と準惑星、彗星小惑星などの天体がまわっています。太陽に惑星があるんだから夜空の星たちにも惑星があるのではないかというのは容易に想像がつくところです。そのような惑星を太陽系以外の星に存在する惑星という意味で「太陽系外惑星」と呼び、しばしば「系外惑星」と略されます。しかし星たちまでの距離はとても遠いので惑星があるのかどうか分かりませんでした。太陽系以外に惑星が見つかったのは1995年のことです。そらからまだ四半世紀しか経っていないのです。

系外惑星を見つける方法はいくつかあります。恒星の前を惑星が横切るときに僅かに明るさが減少します。それを観測して見つける方法をトランジット法といいます。他にもいろいろとあります。詳しくはこちらのページ(https://tenkyo.net/exoplanets/wg/index.html)の太陽系外惑星の発見方法というところに分かりやすく書いてあります。(このページは前回2015年の第1回系外惑星命名キャンペーンのときのページです)

今回のキャンペーンは前回と異なり、各国に命名する系外惑星が割り振られており、日本ではかんむり座の方向距離410光年にある恒星HD 145457とそれを公転している巨大ガス惑星HD 145457 bに名前をつけることができます。恒星の方は6.6等星ですので双眼鏡で見ることができます。かんむり座は春の大三角の一翼を担うアークトゥルスがあるうしかい座のとなりの星座です。ちょうど今見ごろの星座ですのでちょっと双眼鏡を向けてみるといいかもしれません。(もちろんこの恒星の周囲をまわっているHD145447bはみえませんけど・・・)

前回のキャンペーンでは天文同好会等の団体で応募する形だったのですが、今回は個人で提案する形ですからより気軽に名前を応募できるでしょう。ただし、命名する名前にはいくつか条件があります。いくつかを下に記しますが、詳細は今回のキャンペーンの応募ガイド(https://prc.nao.ac.jp/iau/exoworlds2019/guide.html)を参照してください。

  • 系外惑星系の名前として提案できるのは、文化・歴史・地理などにおいて深い意義を持ち、天体に付けるに値すると認められる物や人物や土地などの名前です。
  • 系外惑星の名前を一つ、その系外惑星がめぐる主星の名前を一つ、合わせて二つの名前を一組として提案していただきます。二つの名前の間には、一続きの関連性(命名テーマ)が必要です。

2019年6月28日に始まったこの命名キャンペーンは今年の9月4日の正午で締め切られます。まだまだ時間がありますのでこの夏にじっくり考えて、ぱっとひらめいた名前を応募してみてはいかがでしょうか。もしかするとあなたの提案した名前が星の名前として世界中で使われるかもしれませんよ。