宇宙人はいます。
という前に宇宙人とは何かを考えて見ましょう。
宇宙人とは宇宙に存在する知的生命体だとすればわれわれ人類も宇宙に存在する知的生命体といえるのではないでしょうか。
知的生命体とは何かという問題は残りますが、厳然と宇宙に存在しているわけですから答えとしては「宇宙人はいます」といえるでしょう。
wikipediaによれば「宇宙人とは地球外生命のうち知性を持つものの総称である。」と書いてあります。
地球外生命ということはわれわれ人類は宇宙人の範疇に入らないことになりますね。
そうすると宇宙人はいるのでしょうか。
フェルミのパラドックスを紹介しましょう。
エンリコ・フェルミは20世紀前半に活躍したイタリア出身の物理学者です。
「フェルミ推定」で知っている人もいるかもしれません。
フェルミはこの膨大な宇宙のどこかにわれわれ以外に知的生命体がいるに違いないと考えていました。
彼らは既に地球に来ていてもおかしくは無いと考えたのですが、われわれが宇宙人に遭遇していないのは何故だろうと考えたのです。
その理由が次のようなことです。
UFOとはなんでしょう。
未確認飛行物体(unidentified flying object) という言葉からは特別宇宙人の乗り物と限った言葉ではないようです。
飛行体全ては正体が分からない時点ではUFOであり、その正体が分かったらUFOではなくなると考えるのが普通なのかなと思います。
一般には地球外からやってきた知的生命体の宇宙船のことをUFOと呼んでいる例が多い気がしますのでその点について書いてみます。
「UFOではないか」という問合せで多いのが見間違いです。
間違われるものとしては次のものが多いようです。
イタリアの天文学者ジョヴァンニ・ヴィルジニオ・スキアパレッリは1877年の火星の大接近を口径22cmの屈折望遠鏡で観測し火星の表面に線状の模様を発見しました。
スキアパレッリはこれをカナリ(canali、溝)と呼んだそうです。
フランス天文学会を創設したフランスの天文学者カミーユ・フラマリオンは1892年に出版した「火星とその居住可能性の諸条件」の中で火星にはカナリと海があり、火星人が住んでいるとしました。
このカナリはフランス語のcanal(運河)と訳されたのです。
同様にカナリが英訳される際にもcanal(運河)と誤訳されてしまいました。
これが火星に運河があるとの誤解を生んだ元となったのです。
アメリカの天文学者パーシヴァル・ローウェルは私財を投じたローウェル天文台での観測より火星の地図を作りました。
1895年に著書「火星」を出版し、その中には縦横無尽に走る運河が描かれていたのです。
この運河の存在は現在では否定されていますが、彼は干ばつに脅かされた知的生命体が極域にある水を都市に運ぶために巨大運河を作った、という仮説を発表したのです。
こうしたことを背景にH. G. ウェルズが火星人が地球に攻めてくるという小説「宇宙戦争」を1989年に発表しました。
宇宙戦争に出てくるあのタコのような火星人はこうして生まれたのです。
しかしタコ火星人を考えたのはローウェルであるようです。
ウェルズの火星人として有名になってしまったがオリジナルはローウェルだということはあまり知られていないかもしれません。
結局は誤訳と妄想の産物である火星人が火星のイメージを作り上げていたのです。
2019/05/18 投稿