そうだコルキットを買おう
コルキットはオルビィスから発売されている組立望遠鏡キットです。
以前はキング商会(オルビィスの前身?)が扱っていた組立式望遠鏡でした。
以前は科学雑誌等にこの手の科学キットの広告がたくさん載っていてが理科大好き少年少女の憧れアイテムのひとつだっただろうことは想像に難くありません。
PCもスマホもビデオゲームもない時代の理科大好き少年少女の選択肢は「天文」「アマチュア無線」「昆虫採集」しかなかったと某国立天文台副台長がラジオで言っていたのを聞いたことがあります。
当時は夜に空を見上げれば星はきれいに見えていただろうし、光害(こうがい)などという言葉も生まれる前の話ですから、眠気と戦いながら天体望遠鏡で月を一生懸命見ていた子供は珍しくなかったと思います。
コルキットスピカはいろいろなところで見せてもらってその優秀さは理解しているのですが、自ら所有したことは無いのです。
初心者にはスピカがいいよなどというこんなものを書いているのに自ら所有していないのはいけないと思い購入してみることにしました。
これからコルキット スピカの購入、組立て、使用レポート、改良レポート等を書いていくことにしましょう。
時間はかなりかかりそうなので逐次書き足していくスタイルにしようと思います。
気長にお付き合いください。
なつかしのキング商会
実は手許にキング商会時代の組立望遠鏡があります。
友人が骨董市で見つけて買ってきてくれたものです。
接眼鏡まで組立式となっていて小さなレンズが入っています。
工作難易度は現在のコルキットより高めです。
口径6cmのシングルレンズですがコバ塗りはしてありますのでクオリティは高そうです。
焦点距離は書いてありません。
パイプ長が1mという記述があるのでそのくらいなのでしょうか。
倍率が80倍と書いてあり、正立像を結ぶと書いてあるので単純なケプラー式ではありません。
接眼筒の中にレンズを6枚入れるようになっているのでテレストリアル式の接眼筒ですね。
テレストリアル式の接眼筒はそれ単体で顕微鏡のように使えるのでそちらの応用も考えていたのかもしれません。
この古い組立望遠鏡キットが何故未使用のまま手許にあるのかはわかりません。
このキットをクリスマスプレゼントにもらってうれしくて組立てられるようになったら開けようと大事にしまいこんでいて今頃未使用品として放出されたのか、
これと完成品の望遠鏡をダブってもらってしまって忘れ去られたのか、
どこかのお店の在庫品が流れ流れて出てきたのか。
きっとこの望遠鏡キットにも物語が詰まっているに違いありません。
望遠鏡をいろいろと所持しているのであえてこの望遠鏡を組立ててみようとは思わないのですが、たまにこのキットを見てはニヤニヤしています。
やがてこれも歴史的キットとしてどこかに放出されていくと思います。
2019/05/12 投稿
スピカがやってきました
発注していたコルキット スピカがAmazonより届きました。
受け取った箱は思いのほか軽くちょっと拍子抜けするくらいです。
ダンボール箱を開けるとフィルムでシュリンクされたスピカと天頂ミラーが入っています。
Amazonの梱包の特徴ですが配送される箱の大きさと中身にはギャップがあることが多いですね。
配送された箱の中に小さなスピカの箱が入っていました。
スピカは長さ25cmくらいの箱です。
天頂ミラーはプチプチの袋に入っていました。
梱包としては問題無しです。
箱と一緒に文書が2つが同梱されていました。
「観察ガイド」という冊子と「観察前のお勧め」という紙です。
「観察前のお勧め」という紙は望遠鏡を使う際の使い方のヒントが載っています。
「観察ガイド」の方は望遠鏡を使って実際に星を見るための説明が書いてありました。
たぶん質問等をされたものをまとめたものなのではないでしょうか。
「観察ガイド」という冊子の方には定価50円とかいてあります。
この値段は何のために書いてあるのでしょう。
スピカとは別になっていた天頂ミラーはプチプチの袋に入っていました。
価格を抑えるために箱は使わないのでしょうが、説明書もクシャクシャになっています。
特に問題はないのでかまわないのですが。
天頂ミラーはプラスチック製で軽いですね。
ミラーを覗くときれいでした(当たり前ですね)。
説明書に書いてある「天頂ミラーがない時 姿勢がたいへん」という絵がなんともいえません。
確かに高度の高い天体を見るときは天頂ミラーが無いと覗きにくいので天頂ミラーは一緒に購入したほうがいいでしょう。
スピカの箱の横には大きく「太陽を見ないでください」と書いてあります。
同梱されていた観察ガイドや観察前のお勧めにも書いてあります。
これはとても大事なことなので絶対に守ってください。
特に小さなお子さんに使わせるときには保護者の方が必ず付き添って指導してあげてくださいね。
望遠鏡で直接太陽を見ると失明する危険があります。
夜はどんなに明るい月を見ても大丈夫ですけど、太陽だけは駄目です。
次回は開封の儀です
2019/05/19 追記
開封の儀
コルキット スピカの箱を開けてみましょう。
箱を開けると透明な袋の中に部品が詰まっています。
一緒に組立てるための説明書も入っています。
組立説明書の補足として「スピカ Fタイプ 補足説明書」というのも入っていました。
今回購入したのはFタイプというものでした。
Fタイプというのはそれ以前のEタイプというものに「しぼり環」というものが付属した改良型のようです。
しぼり環は3つ付いています。したの写真の左ふたつは薄い黒い環状のもので補足説明書の中に一緒に入っています。
補足説明書は折りたたまれていて、そこにこの黒いしぼり環が挟まっていますのでなくさないように注意してくださいね。
右側の筒状の部品は他の部品と一緒に袋の中に入っています。
しぼり環とは何でしょう。
下の図を見てください。
これは望遠鏡の中を光がどのように通ってくるかを示しています。
茶色の線が望遠鏡の筒、水色がレンズだと思ってください。
左の方に天体があって、その光が望遠鏡の中で通る道筋(光路といいます)を青色の線で表しています。
下の図の赤い線は見ている天体とは異なる方向から入ってきた余分な光を表しています。
望遠鏡の筒の中まで入り込んできた余分な光は筒で反射して接眼レンズの方まで届いてしまいます。
この余分な光を迷光といいます。
迷光があると見たい天体以外の光が見えてしまい、さらにその光はピントが合っていない光であることがほとんどですから視野が明るくなってしまいます。
本来黒く(暗く)見えるはずの夜空が明るく見えてしまうということは天体のコントラストが低下して天体が見にくくなってしまいます。
そこで「しぼり環」を筒の中の適切な位置に入れてあげると、迷光を遮ってくれます。
望遠鏡の筒の中は黒く塗られていて迷光が反射するのを防いでいるのですが、どうしても少しは反射してしまいます。
そこでこのしぼり環が効いてくるのです。
コルキットもより良くしようと進化しているんですね。
(Eタイプを既に購入している人はうまく改良できるのでしょうか・・・)
話をスピカの箱の中身に戻しましょう。
部品が詰まった袋には説明書が入っています。
前述したように説明書と補足説明書が入っていますのでまず両方とも読んでから組立を始めましょう。
補足説明書にはしぼり環が挟み込んであるので注意してくださいね。
袋を開けたらまず部品が全部あるか確かめてください。
どのような部品が入っているかは説明書に書いてあります。
説明書に書いてある部品と補足説明書に書いてあるしぼり環の部品3個が揃っていればOKです。
部品が足りないことは無いとは思いますが、万が一不足していたらオルビィスに連絡するか、Amazonで購入したなら返品・交換してもらいましょう。
実はこの写真を撮ってから部品を説明書のリストと照合したらひとつ足りませんでした。
あれっと思ってよく見たら、鏡筒をつなげるための継ぎ手の部品が見あたりません。
よく探したら鏡筒の中にくっついていました。
鏡筒をつなげるために中にいれる補強用の筒だったので、鏡筒のなかにすっぽり納まっていたのでした。
筒の中も良く見ましょう。
2019/05/20 追記
つづく